ヒマつぶし情報
2022.01.13
【キタコレ!】伊藤桃連載vol.27 正月特別夜行列車「開運号」で年越しを体験!

あけましておめでとうございます!
皆様は新年をどちらで迎えましたか?私はなんと、夜行列車の中で迎えました。
今回ご紹介するのは茨城県を走る、関東鉄道常総線。この路線、月に1度ほどのペースでビール列車などの企画が行われており、今回はその中の一つ、正月特別夜行列車『開運号』に乗車してきました。

まずは守谷駅にて22:40に出発進行!
普段は車庫でお休みしているキハ0・310形が今回のお供です。

特製のヘッドマークとサボ付き。

ロングシート一席分が一人用と、スペースもゆったり。
座席の生地で作られたオリジナル枕付きです。ちょうどいいあんばいの硬さで、寝心地のよさにもこだわりアリだそう。

車内に飲食物の持ち込みも可能なので、私はお酒をもちこんでひっそり忘年会&新年会を行いながら旅を楽しむこともできました。

受付で配られた行程表には、「夜食タイム」や「初詣」などのわくわくする企画がてんこもりです。まずは、車両基地もある水海道駅にて、撮影タイム。
暖かい車内からでると、ひんやりと冷たい冬の夜の空気が心地よい。「年をまたいで旅をする」という非日常感に、駅や列車もいつもと違う姿のように見えました。

続いての下妻駅では、年越しそばのふるまいがあります。

けんちん汁のように具沢山のほかほかのおそばが身体にしみます。駅舎の中で、年越しそばをたべるのももちろんはじめて。
ほかにも、あてにぴったりな燻製やミニおせち料理なども販売していました。走行途中、除夜の鐘がわりに汽笛をならしてくれるサプライズも。真っ暗な世界をみながら「新しい年が始まるんだ」となんだかひきしまる思いになりました。

そしてお次は、大宝駅で1時間ほどの停車時間がありました。「大宝」というめでたい駅名の通り、関東最古の八幡様の大宝八幡宮の最寄り駅でもあり、新年早々の初詣タイムです。
大宝八幡宮までは駅から徒歩3分。真っ暗な駅を後にして、歩いていくと突然賑やかな人どりの参道があらわれました。

色とりどり華やかな屋台もずらりと並んでいます。数年前は当たり前だったその光景が、懐かしくてきらきらと輝いているようでテンションもマックス!残念ながら長蛇の列なため、お参りはあきらめましたが久しぶりのお祭りの雰囲気を味わうことができました。
車内に戻ってくると、オリジナルのお守り「開運守」のプレゼントも。

大宝駅を出たら、いよいよ消灯タイム。夜行列車に乗ったことは数多くあれど、大体は非常灯がついているので真っ暗な車内ははじめて。まるでこっそり回送列車に乗り込んだようなドキドキ感がありました。
夜が暗くなっても、イベントはまだまだ。

途中の下館駅では、方向幕をくるくるとかえてくれるサービスもありました。深夜のホームで、同じ鉄道ファンの方々と、方向幕が変わるたびに歓声をあげたのもまた楽しい思い出。
そのあとも、信号所にて朝の車両基地や、取手駅にて営業開始準備の駅の見学もありましたが、眠気には勝てず、すやすやと寝てしまいました。だって、寝心地ばつぐんだったのです…。

起きた後は、この日お世話になった鉄道員の皆様の寄せ書き色紙の購入権をかけたじゃんけん大会と最後の最後まで楽しみ尽くせる夜を過ごせました。今では絶滅危惧種ともいえる夜行列車。大好きな夜行列車で、2022年を迎えられたので、今年はいい年になりそうです!
ほかにも関東鉄道さんは面白い企画が目白押し。ぜひチェックしてみてください。
今回の探索人
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